映画「聖なる鹿殺し」2017年

「聖なる鹿殺し The killing of a sacred deer」を見ました。紹介の文章には「マーティンを家に招きいれた後から、子供たちは突然歩けなくなり、這って移動するようになる・・・」とあります。これは、生物兵器なのか、ボトックスを知らない間に注入か、それとも精神的に麻痺を生じさせるくらいの圧倒的な心理作戦なのか?

PG12

PG12(12歳未満の鑑賞には制限がある)の印がついており、恐ろしいシーンを含む内容なのかと思っていました。実際にはらはら、ドキドキのシーンが続きます。主役のマーティンの演技が妙に気持ち悪く、不愉快さを増幅させており、見応えがあります。ただ、なぜ足に麻痺が来るのかの種明かしが出てこない。結局最後まで種明かしはされず、どうなってるの???という気持ちになりました。

心理的にはハラハラするシーンが続きますが、ホラーのようなシーンは皆無です。「12歳未満には理解できないだろうから適切ではない」という意味なのかもしれません。

あらすじとネタばれ

Huluにはこのような感じのあらすじが表示されます

イギリス・アイルランドのサイコホラー映画に分類されます(以下ネタばれです)。私自身は見終えた後に、複数のネタばれのサイトを参照し、そうやく内容が理解できました。ギリシア神話のイピゲネイアの話をモチーフとした、医師の飲酒による医療事故とそれに対する復讐の話でした。

「医療事故により父親を失くしたマーティン」が、「医療事故により患者を死なせてしまった医師スティーブン」に家族を亡くす悲しみを味あわせるという内容になります。人間の本性を考えさせる内容も含みますが、神話以外にも理解困難な設定が複数ありました。

感想と薀蓄(うんちく)

この手の内容の映画には、なかなか感情移入はできませんでした。背景の話を熟知していると異なる感想になるのかもしれません。自分の興味ある分野のみではなく、いろいろな分野の知識があると世の中がもっと楽しくなるのかもしれません。

スティーブンは医療事故ではあるものの、飲酒をしていたことに罪の意識を感じます。この罪の意識はマーティンにも伝わり、それがマーティンがスティーブンを許せなくなる理由と考えます。罪の意識がなければ、プレゼントをすることはなく、マーティンもスティーブンが普通の対応をしたと感じるからです。少しでも罪の意識を感じたのならば、素直にそれを認め相手にそう伝えることが楽に生きる方法かもしれません。

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