物事の二面性~原発事故とテレビ解説~

東日本大震災での経験と、物事の二面性を考えています。水不足の次はテレビのことです。震災の直後を含めて、電気は大丈夫でしたので、テレビはいつでも見ることができました。しかしながら、ガソリンは入手困難で車は動かせず、屋外は放射線量が徐々に上昇し、外出は危険が伴うようになりました。

ガソリンと水

テレビのアナウンサーは「福島県民の皆さん、外出をするときは、なるべく車で出かけてください。家に帰った後は服を着替えて洗濯し、シャワーを浴びてください」と言います。それも、何度も。

この言葉を聞いて、東京と福島の間の大きなギャップに気付きました。ガソリンがないので、車の運転は必要最小限しか乗れません。通勤でさえ乗り合いでなんとかしていた時期です。移動は、徒歩か自転車を優先していました。水道水がないので、もちろん洗濯もシャワーもできません。

解説者(NHK)

もう一つ気付いたことがありました。当初から、メルトダウンなどと歯切れよく説明していた解説者(水野倫之さん)が、あるときぱったりと姿を消したことです。原発事故の当初はメルトダウンという言葉は国としてはタブーに近い用語でした。

最終的には最も真実に近いことを伝えていたと判明していますが、当時としては世論をあおるような(可能性のある)内容を解説する人は許されない、ということのようです。NKHから注意されたのでしょうか。少し時間をおいた後に、穏やかな内容で再びいろいろと出演しておりました。

良い面と悪い面の二面性

大震災の時期には、辛いこともありましたが、現在でも元気にやってます。テレビがいろいろな背景を考慮した上で情報を発信していると気づくこともできました。あらゆる事象には、良い面と悪い面の二面性があります。大震災には多くの悪い面がありましたが、多くの貴重な体験ができる良い面もありました。辛いなあと感じる事象でも、捉え方によっては良い面が見えてきます。辛いときこそ飛躍のチャンスが隠れていると今でも思っています。