映画「スタンド・バイ・ミー」1986年

1950年代末のオレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む4人の少年たちが好奇心から、線路づたいに“死体探し”の旅に出ます。ひと夏の冒険を描いています。音楽を含めて不朽の名作と言われているこの映画ですが、5年くらい前とつい先日と2回鑑賞しました。2回目は1回目と大きく異なる感想を持ちました。

冒険~死体探しの旅~

ホラー作家のスティーブン・キングの短編小説をロブ・ライナー監督と脚本のレイノルド・ギデオンとブルース・A・エヴァンスが脚色しています。内容は全くホラーではありません。

1959年、12歳のゴーディは、オレゴン州キャッスルロックの田舎町で育てられる。乱雑で貧しい田舎町に暮らすゴーディ、クリス、テディ、バーンの4人は、性格も個性も異なっていたがウマが合い、いつも一緒に遊んでいました。ある日、バーンは不良グループである兄たちの会話を盗み聞きします。3日前から行方不明になっている少年が、30キロ先の森の奥で列車に跳ねられ死体のまま野ざらしになっていることを知り、「死体を見つければ有名になる。英雄になれる」と言う動機から死体探しの旅に4人で出かけます。4人の少年がいろいろな体験をする冒険物語であった。これが1回目を見たあとのあらすじです。

人間は死体を見たことがない子供にとって、死体の存在はなんとも言えない冒険心を誘い出します。また、子供4人で、親にはウソをついて、遠出の旅は真の冒険に相当する、と表面的な感想を持ったのみでした。

2回目の鑑賞 ~心の絆~

2回目を見たとき、いろいろな異なる要素が散りばめられていることに気付きました。4人が冒険をしながら、進路について悩みを打ち明ける場面、お互いを強く信じる友情、不良グループとの戦友的なエピソードなど、12歳のときにこんな仲間がいたらどんなに素晴らしいだろうと自分を振り返りました。

ひと夏の冒険が終わり、4人はいつものように町外れで別れた。その後は進路もバラバラになり、お互い疎遠になります。大人になったゴーディは作家となります。一方のクリスは猛勉強して弁護士になります。そのクリスが持ち前の正義感から死に至ってしまう。「複雑な家庭環境のなかで仲間との友情を感じた12歳の頃のような友達は二度とできることはない」と、ゴーディは静かに思い返す。

感想と薀蓄(うんちく)

ただの冒険物語だった映画が、少年時代の代えがたい友情がテーマだったと気付きました。自分の人生を振り返ることを思い出させる感慨深い映画でした。強い友情はヒトを成長させます。また、何かを始めるのに年を取りすぎているということはありません。明日からでも代えがたい新たな友情作りにトライしてみたいです。そのためには何をしたら良いかをまず考えてみます。考えてばかりで、何も進まないとならないように・・・。

撮影現場

1986年の作品ということも加わり、ノスタルジアを感じる美しい風景が描きだされています。原作は東海岸のメイン州ですが、撮影は西海岸のオレゴン州です。

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