Positive Thinking 積極思考で前向きに

「レモンをレモネードに変える」というデール・カーネギーの有名な言葉があります。レモンのようなすっぱい、そのままではなかなか食べれないものも、うまく扱えばレモネードのように甘くて美味しいものに変えることができるという意味です。現代のように命の危険が少ない社会では、比較的困難な事態であっても積極性のある思考によって「成功」や「幸せ」を引き寄せることができます。

アップダウンの強い道のりも

以前海外旅行に行ったときのこと、チェコのブルーノはとても坂道の多い町で、とても暑い日でした。

駅からホテルまでの道のりは1.5 km近くありますが、タクシーがつかまりません。重めのスーツケースを持ちながら、同僚と汗を流しながらup downの強い道のりを歩きました。肉体的には辛く、へとへとの状態でしたが、「体力錬成になる上に、今晩のビールが美味しくなる」という話をした瞬間から、2人の雰囲気は明るくなり、楽しい道のりになりました。こんなときに、2人で愚痴を言い合ったらさらに雰囲気は重くなったと思います。

鉄格子からの景色

フレデリック・ラングブリッジ(アイルランド)が言ったとされる名言に「二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。 一人は泥を見た。一人は星を見た。」という言葉があります。

同じ境遇であっても、positive thinkingできるかどうかで、時間の意味が変わってきます。コロナ禍での家籠りの時間を、鬱々と怠惰な時間を過ごすのか、自分を成長させるために時間を使うのか、その時間は全く異なる意味になってきます。

世の中は常に変化します

ガリバー旅行記」で有名な英国作家スウィフトの言葉に「この世で変わらないのは、変わるということだけだ。」という有名な格言があります。突き詰めるととても興味深い格言ですが、全くその通りと思います。変化にはもちろん自分にとって、一見悪い面と良い面があります。世の中の変化を前向きにとらえて、positiveに解釈すると幸せがやってきます。

現実の世界では

身近にnegative thinkingな人がときどきいると思います。近くにいると自分もnegativeになりそうです。できればpositiveな人に変わってもらえると良いのですが、なかなか上手くいきません。でもその人は、「positive thinkingを私が忘れないように警告してくれている」と前向きにとらえています。

国際連合で難民対策に活躍した緒方貞子さんの言葉に「危機や難局は、乗り越えるためにある」というものがあります。危機や難局は自分が成長するための大きなチャンスと前向きにとらえると、辛さが喜びに変わるのかもしれません。普通には登山は辛いと感じる人が多いですが、登山家はもちろん楽しんでいると思います。危機を楽しめるような達人になれると素晴らしいです。

人には、同じような考えの人が集まりやすいと言います。自分が前向きな発想をすれば、前向きな人が集まりやすくなります。まずは、自分が前向きになるように(少しだけでも)発想の転換をしてみます。

参考
デール・カーネギー. 道は開ける. 創元社 1999年