映画「テルマ Thelma」2017年

金曜日の夜に、妻は就寝し、子供達は自分達の学問に取り組んでいる時間となり、この映画を見ました。Huluで何をみるかを選んでいるときに、頭部に電極が装着していましたので、マトリックスのような映画なのかと思っていましたが、内容は全く異なり、サイコ・ホラーに分類されるノルウェーの映画です。

幼少期の記憶がない

テルマはノルウェーの田舎町で信心深く厳格な両親に育てらました。そんな彼女には、幼少期の記憶がありません。オスロの大学に通うため一人暮らしを始めたテルマは、同級生のアンニャと初めての恋に落ちます。募る欲望と罪の意識に引き裂かれながらも、奔放な彼女に強く惹かれます。だが、それは封印されたはずの“恐ろしい力”を解放するスイッチでした。テルマは不可解な発作に襲われるようになり、その度に周りで不気味な出来事が起きます。そんな中、アンニャが忽然と姿を消します。

ネタばれ

病院を受診したテルマは、発作中の脳波にて異常波がなかったことから、診断は「てんかんではなく、心因反応が示唆される」と同時に祖母との関係で「遺伝性の何か」が検討されると説明されます。死んだと思っていた祖母が生きていることを知り、そして父親が強い薬で祖母を朦朧状態にしていることがわかり、自分にも何かおかしなことが起きていて、それを父親は知っていることを悟ります。

テルマは、強く念じたことが現実化するという能力を持っていました。幼少時に泣いてうるさい弟を湖の氷の下に瞬間移動させ、死なせてしまった過去がありました。アンニャを消してしまったのもその能力のためでした。

父親はそんなテルマを薬で抑えつけようとしますが、テルマは父親を燃やして消し去り、解放されます。車いすの母親を念じて歩行できるようにし、アンニャを復活させ、能力を自分の幸せのために使うことができるようになるのでした。

父親が燃えます

感想 ~父と娘の心の葛藤が見どころ~

この能力が現実離れしている点では、普通の映画とは言えませんが、ホラーのような場面はほぼ皆無で、ホラーに分類するのは違うように思いました。一番の見どころは、全てを知ってなにかをしようとする父親と、一部のみを知り対応しようとする父親を信頼しながらもその対応に疑問を持つ娘と心理状態の葛藤が興味深いです。最終的には父親からの解放を実現します。決してハートウオーミングではありませんが、ファミリー映画とも解釈できます。