「他人を尊重できないなら 出ていけ!」Jay Silveria

米コロラド州にある空軍士官学校予備校の学生寮で、黒人学生を侮蔑する人種差別的な罵倒が、学生の部屋のドアについた伝言板に書かれた問題を受け、士官学校校長のジェイ・シルベリア中将は2017年9月28日、士官学校の全校生徒と教職員を集めて、このような振る舞いはまったく受け入れられないと強い調子で話しました。

Youtube始めました!

時代に乗り遅れないようにと、内容はなんということもない「動物と昆虫の平和な動画」でyoutubeを始めてみました。なんとなくは知っていましたが、youtubeの充実したコンテンツにとても驚きました。その一つが、今回紹介する空軍士官学校校長のジェイ・シルベリア中将の学生を相手にした訓話です。

実際の動画 youtubeより

「(落書きされていた)あのような言葉に憤りを覚えたのなら、あなた方は正しい場所にいる」

You should be outraged, not only as an airman, but as a human being. And I’ll tell you, that the appropriate response for horrible language and horrible ideas, the appropriate response is a better idea. …

人種差別に対しては、軍人として、士官学校の学生としてではなく、人間として怒るべき

… Some of you may think that that happened down in the prep school and doesn’t apply to us. I would be naive and we would all be naive to think that everything is perfect here. We would be naive to think that we shouldn’t discuss this topic. We would also be tone-deaf not to think about the backdrop of what’s going on in our country.

この国の背景に何が起きているのかについて、耳を傾けるべき

The power of that diversity comes together and makes us that much more powerful. that’s a much better idea than small thinking and horrible ideas.

多様性の力が我々をより力強く成長される

We have an opportunity here, 5,500 people in this room, to think about what we are as an institution. This is our institution and no one can take away our values. No one can write on a board and question our values. No one can take that away from us.

これが我々の組織で、誰も我々の価値観を取り去ることはできない

If you can’t treat someone with dignity and respect, then you need to get out. If you can’t teach someone from another gender, whether that’s a man or a woman, with dignity and respect, then you need to get out. If you demean someone in any way, then you need to get out. And if you can’t treat someone from another race or a different color skin with dignity and respect, then you need to get out.

携帯電話を取り出す時間を与え、自分を録画するように促します。
そして「他人を尊重して敬意をもって接することができないなら、出ていけ」とゆっくりと繰り返します。

感想と蘊蓄

厳しい口調で自分の考えを繰り返すシルベリア中将の訓話は貫禄があります。派手な演出は何もなく、口調は厳しいですが飾る言葉もありません。ただただ、人間のあるべき姿を自分の信念とともに教え子たちに伝えています。この説教には多くの関係者が参加していますが、全員が無言で静かに耳を傾けます。

訓話は、Steve Jobsのようにわかりやすく構成することも重要ですが、自分が信念を持って相手のためになることも信じて伝えることの重要性を強く認識できる動画でした。youtubeで英語のhearingを勉強するという学生さんが増えていますが、このようなクオリティの高い動画がyoutubeには溢れているようです。

この落書きの結末ですが、2017年11月8日に米空軍士官学校の発表によれば「人種差別的な落書きの標的とみられていた士官候補生のうちの一人による自作自演だった」ことが確認されたとのことでした。自作自演をした学生は、何を考えながら落書きをしたのか、それをしなければならない心境だったのか、そうさせた社会について、いろいろと深く考えさせられる事件でした。