純米原酒「國権」南会津町

福島県南会津町の国権酒造の原酒をいただきました。南会津は、福島県でも有数の豪雪地帯であり、白神山地よりも面積が広いブナの原生林や、尾瀬を代表とする湿原があります。マトン、ラム肉、馬刺しなど、美味しいお肉が有名な地域でもあります。以前、福島市で働いていたときに、南会津出身の同僚の方から、美味しいマトン肉を頂いたことを思い出しました。

国権酒造株式会社

国権酒造は、明治10年にこの南会津町田島に創業しました。昭和30年代の集約製造を経て、いち早く品質の高い酒造りをと特定名称酒に特化した製造に踏み切り、間もなく全国の鑑評会で高い評価を受けるようになりました。東日本大震災では、昭和9年に建てられた蔵の壁が落ちるなどの被害がありました。一時製造ラインが止まり、品切れの商品が出たこともあったようですが、蔵の復旧とともに回復しました。

精米歩合は60%。夏季限定と記載があります。2020年7月製造の若いお酒です。

純米原酒の定義

一般的に、日本酒は完成したら、酵素の働きを止めたり品質を保持するため火入れ(加熱殺菌)を行ってから、いったん貯蔵します。貯蔵した酒を濾過し、割り水(加水してアルコール濃度を調整)をしたうえで、もう1度火入れをして瓶詰となります。最後の火入れをしないものを、「生酒」と言います。原酒は、この割り水をしていないお酒のことを示します。そのため、アルコール濃度は17-18度とやや高めです。純米原酒は、醸造アルコールを添加していない純米酒でもある原酒のことを示します。

国権酒造HPより引用

福島県の日本酒

東西に長い福島県は、海側から浜通り、中通り(福島市、郡山市、白河市)、会津の3つの地方に分かれます。浜通りは新鮮な魚介類が多く、合わせやすい辛口の日本酒、会津は干物などの保存食が多く味が濃いために、甘口の日本酒が多いといわれておりました。

福島に住んでいたころにいろいろな地域の日本酒を頂きましたが、最近ではこの傾向は薄らいでいると感じました。しかしながら、温暖な浜通りではさっぱりした日本酒、寒冷な会津では大和川酒造のカスモチ原酒を始めとして、こってりとした日本酒が多い印象です。

勝手に日本酒品定め

色は、やや薄めの琥珀色で、強めの照りを感じることができます。
味は、
甘み 2 うまみ 4 渋み 3 酸味 3 苦み 3 コクボディ 4 (5段階評価)。
香りは、爽やかな中に、少し根菜の風味が混じります。そして、豊かな熟成香がします。

お供の料理:和食全般に合います。特に魚の煮つけがお供に良さげです!

米と米麹から作った純米酒です。

国権酒造のお酒は、どの日本酒のコクがあり、つまみなしで、ぬる燗で美味しくいただけます。涼しい時期から冬の国権はたまりません!