映画「あしたは最高のはじまり」2016年 ~血縁と過ごした時間の絆~

南フランス・コートダジュールの町で観光客案内をしながら毎日を気楽に過ごす黒人プレイボーイのサミュエル。ある日彼の前に1年前に自分が一夜をともにしたという女性・クリスティンが現れ、自分が産んだサミュエルの実の娘”グロリア”を置き去りにされてしまいます。2016年のフランス映画で、フランスを筆頭にヨーロッパ全体で空前の大ヒット作品となっています。

娘と過ごした時間

サミュエルはロンドンに渡りますが、仕事もクビになってしまいます。ロンドンでの子育てが始まります。

それから8年後、パートナーとともに現れたクリスティンは、グロリアを引き取ることを希望します。しかしながら、遺伝子検査の結果は、サミュエルとグロリアは血縁関係がないことが証明されます。でもグロリアは不治の病で余命いくばくもない状態を知ったクリスティンとサミュエルは娘の余生のために何ができるかを真剣に考え、娘の最高の人生のために全力を尽くします

感想です

裁判では血縁を根拠に、育ての親(サミュエル)と子供を引き離しますが、映画の中では育ての親と実の母親(クリスティン)が最終的に娘(グロリア)にとって何が幸せかを考えて、それに従い協力するシーンが印象的です。自分にとって最も大切なのは自分ではなく、「自分の大切な存在(グロリア)の幸せ」ということに気づき、それに2人が従ったところが素晴らしいです。そしてそれが「最高のはじまり」となりました。

自分のエゴを抑えて、自分の大切なもののために生きるという姿が美しく、この姿勢こそが今の世界に最も重視しても良いかと考えられる視点と思いました。繰り返しになってしまいますが、自分のエゴを究極に抑えて、娘のために出演者全員が協力する姿が大きな感動をもたらします。

P.S. 以前住んでいたロンドンの風景がところどころ映り、とても懐かしく感じました。ちょっと嬉しかったです。