宮崎県最大の神社・宮崎神宮に、分散参拝しました!

宮崎神宮に少し遅めの初詣に行きました。いわゆる分散参拝です。参拝者の人はそれなりにいましたがまだらです。いつもの年始とは全く異なる様相でした。朝の寒い時間帯だったことも、人が少ない理由だったのかもしれません。散歩を兼ねて、隣の宮崎県立博物館と合わせて巡回してみました!

宮崎神宮の歴史

宮崎神宮は、神武天皇を祭神としています。社伝によれば、神武天皇の孫にあたる健磐龍命(たけいわたつのみこと)(熊本・阿蘇神社ご祭神)が九州の長官に就任した際、祖父のご遺徳たたえるために鎮祭したのが始まりと伝えられています。

平安時代末期には、宮崎に神武天皇の都があったという説がかなり普及したようです(平家物語)。文献で初めて確認されているのは、鎌倉時代の初めで、「当時の地頭職にあった土持信綱が1197年に現在の舩塚の地に社殿を造営してご遷宮奉仕した」とあります(奈古神社古文書)。

江戸時代は、宮崎郡は延岡藩領の飛び地として支配されていました。1644年に領主有馬康純が社殿を修復しています。

全国的な崇敬神社に成長したのは明治以降です。武家を中心とする封建社会は行き詰まり、天皇を国家の中心に据えた近代国家への脱却を図った明治維新は、そのスローガンに「諸事神武創業ノ始二基ツキ」の精神を掲げるなど、この国の原点を再確認することから始められました。1873年には県社(宮崎県の神社)と定められ、このときに宮崎神社と改称されています。

社殿は、明治40年(1907年)に宮崎県産の狭野杉(さんのすぎ、高原町)を使って建てられました。国の登録有形文化財に指定されています。

宮崎神宮が宮崎県内で重要とみなされていることには、いくつか理由がありますが、最も大きな理由は県民が参加する行事だと考えます。4月には流鏑馬(やぶさめ)、10月には御神幸祭(神武さま)があります。特に「神武さま」は大々的に交通規制をして、宮崎県中盛り上がります。

宮崎神宮境内の地図です

神社の境内には「オオシラフジ」

とても広い境内には、本殿以外に、西神宛、東神宛などがあります。西神苑の駐車場に車を駐車します。

まずは、巨樹マニアの間では知らぬ人はいないくらい高名な「オオシラフジ」を見に行きます。樹齢は伝承ですが400年以上とも言われ、白藤では日本最大です。国天然記念物に指定されています。もちろん花が咲く季節ではありませんが、人間と同じで全盛期よりは冬の寒い時期に春にはばたくための準備をもくもくと続ていています。これも美しいです!

大白藤(オオシラフジ)、例年は四月中旬に満開になります

東神苑に向かいます。ここは定期的に「植木市」が実施されており、我が家のオリーブの樹もここで購入しました。下の看板に従い、県立博物館に向かいます。

東神苑から出たところの看板です

ラクウショウ

宮崎神宮には、上記のオオシラフジともう一本「ラクウショウ」という巨樹があります。

ラクウショウとは北アメリカが原産の落葉針葉樹です。宮崎神宮のラクウショウは樹齢は120年程度とされますが、樹高は25m近くあり、かなりの高木です。

夕方の表情は不思議と趣があります

湿地では、幹の周囲に呼吸根がでてくると言われていますが、樹の周囲には妙な感じで根が生えています。

湿地ではありませんが、呼吸根が生えています

宮崎県立博物館の敷地に

県立博物館には、古い民家が広い場所を使って展示してあります。明治~昭和前半の雰囲気があり、とても落ち着きます。靴を脱げば、屋内に入ってよいとありますので、夏は涼みに行くのも良さそうです。冬は寒いです・・・。

椎葉村の民家を復元しています

県立博物館では、宮崎大学農学部の協力で「丑」の特集をしていました。牛の骨格標本とキリンの骨格標本の違いを観察しました。中の展示は特別展以外は基本無料です。宮崎県の自然、動物、文化、歴史など、いろいろなことを学ぶことができます。

宮崎県立博物館、入場は無料です

博物館からは、再び神社の敷地に入ります。流鏑馬の会場になるところの横に細い歩道があり、てくてくと散歩します。結婚式場の横を通過して、本殿に向かいます。ここで写真を撮りました(アイキャッチ画像)。

本殿にお参りし、本年もよろしくお願いいたします。お祈りしました!