新型コロナウイルス感染力

新型コロナウイルスの新規感染者の数がなかなか下火になりません。2月のころは、「どうせ暖かくなったり、梅雨が来たら、インフルエンザのように勝手に下火になる」と思っておりました。振りかえってみますと2月の頃から、暖かい南半球でも感染が広がっていたことを考慮すると、インフルエンザと同じではないことは予測できました。感染力がインフルエンザよりもかなり強いようです。

見たくない事実には見えてても気づかないものでした。細かい解説はWEB医事新報に白木公康先生が寄稿していました(No.5004)。とても勉強になります。

感染力について

● 飛沫感染は2m離れると感染しない理由として、2mの間に乾燥して飛沫核になり多くのウイルスは乾燥して感染性を失う

● 湿気のある密室ではウイルスは乾燥を免れるため,数分から30分程度の長い時間,感染性を保持することもある

● 冬は気道が乾燥しやすく、夏は乾燥しにくい。部屋の高湿度は気道には優しくヒトの防御機能を上げるが,逆にウイルスの乾燥を妨げ,感染性を保持しやすい

⇒ 湿度は高いほど感染拡大を防止するわけではなく、適度な湿度が適切

⇒ お互いがマスクをしていた場合は、ほとんど感染しないというデータがあります。吸い込まないというよりは、ウイルスを「放出しない」という要素が重要なのでしょう。

PCR検査

神奈川県医師会からの記事によりますと、1万円以上かかる高価なPCR検査は、手技にもよるようですが感度が70%程度と推測されるようです。つまり、PCR陰性のヒトでも実は感染している人が一定数存在するということです。コロナPCR陰性の風邪患者さんがどう行動するかも重要になりそうです。

唾液によるPCR検査が鼻咽頭拭いとほぼ同じ検出率であることが判明し、唾液PCR検査が保険承認されました。鼻咽頭拭い液採取は、拭う人(検査する医療従事者など)にウイルスを噴霧してしまう可能性があり、防御していても心配な面もありましたが、唾液は患者本人が自分で採取できるので医療従事者の安全性は格段に高くなります。

最近では、抗原検査も可能となっているようです。偽陽性があるそうです。ウイルスのような小さなものを対象とした検査は、偽陰性(本当は陽性なのに陰性という結果がでること)、偽陽性(本当は陰性なのに陽性という結果)があるということも頭の隅に置いておく必要があります。

治療法とワクチンの開発が重要で、それまではどうやってコロナウイルスとうまく付き合いながら生活するかという方向で対応するしかないのかもしれません。

自粛期間と蛹

カマキリ先生(香川照之さん)が言ってました。コロナに関連した自宅自粛は、昆虫においての蛹(さなぎ)だと思って、頑張ってほしい、と。私もとても賛同しました。蛹は成虫になって羽ばたくために、籠りながらいろいろな準備をします。私たちも、自粛期間が終えたあとに向けて、人それぞれが羽ばたくための準備期間ととらえれば、実りある自粛期間になるのではないかと思いました。蛹にバンザイ!

アゲハチョウの蛹です。もうすぐ美しい蝶になります。

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