コウモリの生態と防除方法 ~自宅からの駆除~

少し前の話ですが、秋の夜~夜中にかけて家の壁がカンカンとときどきなります。初めは、風で木がゆれて壁や柵に当たっていると考えてましたが、どうもおかしい・・・。外にでてみると、なんと通風孔にコウモリがいらっしゃいます。

ツバメの巣が自宅にできた際は、大切に見守る風景が日本にはあります。コウモリも同じ地球の仲間です。大切にして見守ろうかと一瞬迷いました。映画「コンテイジョン」の内容(ウイルスが コウモリ ⇒ 豚肉 ⇒ ヒトに感染)から勝手に推測すると、新型ウイルスの原因かもしれませんので、距離を置くことを決意しました。

臭い袋設置 ⇒ 効果なし!

家を建てていただいた建築業者さんに相談したところ、別の業者を紹介され、コウモリが嫌う臭い袋を装着してもらいました。5000円かかると言われましたが、夜起こされることも多かったので、お願いしました。

翌日には早速、黄色い臭い袋を換気孔に設置していただきました。臭い袋はハッカの臭いのようで、室内に来ないか少し心配ですが。

ところが、数日後・・・

コウモリが臭い袋につかまっています!

臭い袋、ダメじゃん!!! 

5000円無駄だった・・・。でも良くみると、ちょっとかわいいかも。

コウモリの生態

コウモリの分類は、それだけでコウモリ目を構成します(生物の分類)。ちなみに、ヒトはサル目(霊長目)の中のヒト科です。

食べ物
日本にいるコウモリのほとんどは食虫性で、蚊や農業害虫を食べるので益獣と言えます。家でよく見かけるのはアブラコウモリで、体長は約4〜6 cm、体重は約5〜11 gです。食べる量は、体重の1/3から2/3と見積もられており、ツバメも同様ですが、空を飛ぶ動物は大量のエネルギーを必要としますので、大量にエサを食べます。

エサの探索
自ら発した高周波音とその反響音を耳で比較しながら聞き、物体までの距離を認識しながら飛びます。周波数は10~200kHz以上とされ、人間には聞き取れません。大きさは(パワー)は110dB以上でかなり大きいです。エサとなる虫を探索できる距離は数十mとされます。

天敵
目は退化していますが、全く見えないというわけではありません。天敵は、飛んでいるときに、ワシ、タカ、カラス、フクロウ、地上ではアライグマ、イタチ、テン、ハクビシン、ヘビがあります。小さいのでいろいろな動物に食べられます。

ぶら下がり
ぶら下がることのメリットは、①後ろ脚が退化し飛ぶときのバランスが良くなります、②瞬時に飛び立てます、③枯れ葉のように擬態化できます、④翼を広げたときの威嚇効果があります。通風孔の外面には虫が入りにくいように金網が張ってあり、これにコウモリがつかまりやすいのだと思いました。

寿命は長め
冬は冬眠することも知られており、寿命は5~15年と体格の割りには長いです。寿命が長いということは知能派なのかもしれません。鳥類ではなく、哺乳類ですので、卵ではなく、赤ちゃんを産みます。それも逆さのままで。

クーラーのキャップで塞ぐ ⇒ ◎

いろいろと調べてみますが、良い防除・撃退法はありません。結局、以下のような樹脂製のキャップで通風孔をふさいでもらいました。家の換気は微妙に悪くなったのかもしれませんが、このキャップでコウモリさんは来なくなりました。生活レベルが向上しました!

クーラー用のキャップでしょうか。建築業者さんに依頼して付けてもらいました。

更に後日(2020年5月)

2020年5月に別の通風孔に再びコウモリが毎夜現れました。やはり夜になると、かさこそ、かさこそと音がします。夜ライトを照らすとやはりコウモリらしき生き物が通風孔におります。翌朝、地面を観察するとなにやら黒い物体が・・・。糞です!

地面に落ちていたコウモリの糞です。5-10 mmの大きさです。

今回は、窓から手が届く場所に通風孔が位置していたということもあり、段ボールに孔を開けて、空気が通れるようにしたものを使って、ガムテープで塞ぎました。2週間経ちますが、いなくなってくれたようです。

ダンボールをガムテープで固定。カビ対策に小さな穴も開けています。

コウモリは通風孔が大好きなようです。コウモリは蚊などを大量に食べてくれるので、ほどほど近くに存在するのは、それほど悪いことではないようです。気が向いたら、バットボックス(バットハウス)というコウモリの巣箱があるようなので、トライすることも検討してみます。うまく行くと人もコウモリもhappy smileですね。

追記。更に2020年6月

別の通風孔の下に・・・。困った。通風孔って全部塞いでも良いのだったけ・・。次々を現れるコウモリの影に心をむしばまれます。

また、新たなコウモリの糞を発見・・・

ホラー映画の登場人物のような気分です。イタチごっこですね。とほほです。