物事を多角的に観察 = 自分への評価は多彩

同じ事象でも、良い面と悪い面が共存することがほとんどです。時代劇「必殺仕事人」は、殺人という明らかに悪い面がある一方で、人の無念を晴らすという良い面を持ち合わせています。評価される側と評価する側を逆にすると自分への評価が多彩になることが理解できます(?)。

物事の多面性

「必殺仕事人」は、1979年に始まった大人気の時代劇シリーズです。2010年くらいまでは藤田まことさんが主演でした。身内を殺害されるなどいろいろと辛い目にあった庶民が、なけなしのお金で悪者の処分を「仕事人」に依頼して、その仕事人が悪者を処分するという勧善懲悪ものの時代劇です。庶民から見れば、仕事人は善い人ですが、奉行所の人・悪徳業者からすると仕事人は目の敵です。

どんな物事にも、良い面と悪い面が共存します

もっとわかりやすい例では、ある政治家がお金の疑惑で逮捕された事件があったとき、同じ政党の政治家にとってはまずい事件であり、対立政党にとっては飛躍のチャンスと解釈されます。

夜の月は輝いています(でも、昼間の月は白いだけです)。実物は、土の色です!

自分に対する評価

物事を多角的に眺めることの重要性に気付くと人生が変わります。これと類似の現象は「自分に対する評価」にも応用できます。多角的に見ることができる人は限定的ですが、自分に対する評価は常に多彩です。

昔から、2:6:2の法則というものがあります。自分がどんなことをしても、周囲の人の20%は自分に対して好感を持ち、60%は意見がいろいろと変化し、20%はいつも批判的という法則です。2:7:1という法則もあります(順番は同じです)。

自分に対する評価は多彩であることが通常です

つまり、どんなに世のため、人のためになる善いことを(苦労して)やり遂げたとしても、10-20%の人は必ず批判的な意見を持ち、さらには発信することが多いです。逆に好感を持ってくれる人も必ず20%程度は存在します(しかしながら、発信する人は限定的です)。

批判的な意見の「負のエネルギー」は肯定的な意見の「正のエネルギー」よりも強力なので、評価される自分にとっては一見批判されてばかりのように感じてしまいます。匿名性の高いネット上では「負のエネルギー」がさらに発散されやすい傾向にあります。

どうすれば幸せを感じることができるのか?

負のエネルギーに晒されると人間はどうしても心を擦り減らします。どうすれば幸せを感じることができるのかということは、周囲からの評価を気にしないことを徹底する必要があります。

人間の中には、どうしても幸せな人に嫉妬して、妬み非難したくなる人が一定の割合で存在します。そんなときは、どんな自分であっても、自分のことを好意的にみてくれる人が存在することを思い出してください。気持ちが楽になると思います。