高千穂神社 ~創建1900年の歴史と神話を持つ神社~
高千穂神社は、約1900年前の垂仁天皇時代に創建されました。主祭神は高千穂皇神と十社大明神で、特に農産業・厄祓・縁結びの神として広く信仰を集めています。高千穂皇神は日向三代と配偶神の総称です。仕事で高千穂町に行く用件がありましたので、参拝してきました。
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神社本殿
駐車場から本殿に向かいます。
途中には、「鉄造狛犬」がペアで君臨しております。
像は約55cmで、鎌倉幕府の源頼朝から高千穂神社に寄進されたと伝えられています。鉄製の狛犬は希少で、全国で3社にしかないそうです。1971年に国の重要文化財に指定されています。
歩を進めると、風情のある階段があります。この階段を登った先に、重要文化財の本殿があります。
本殿は、江戸後期1778年の建立で、造営には大分城下鶴崎の大工等が携わりました。形式は五間社流造で,通常,脇障子となる縁西面には,稲荷社を設けています。装飾細部は躍動感のある大胆な構図とし,立体的につくられています(文化財オンラインより)。
巨樹 秩父杉と夫婦杉
境内には、大きな杉がたくさんあります。その中でも「秩父杉」は、樹齢800年の巨樹で、高千穂神社の中でも最も古いの大杉です。源頼朝の御家人畠山重忠が植樹したとされています。畠山氏は坂東八平氏の一つである秩父氏の一族で、そのために秩父杉と呼ばれています。
ちなみに秩父氏は、その名前の通り埼玉県の秩父市周辺の武家です。
もう一つの銘木「夫婦杉」は、ひとつの根本から2本の杉が伸びています。この杉の周りを夫婦、恋人、友達と手をつないで3回まわると良縁成就、家内安全、子孫繁栄の願いがかなうと伝えられており、宮崎県有数のパワースポットとなっています!
鈿女(うずめ)
神社からの帰り道に、「鈿女(うずめ)」の像を見つけました。
有名な神話です。天照大御神が岩に隠れて世界が真っ暗になってしまって神々が困り、彼女を誘い出すために様々な儀式がその岩戸の前で行われました。ウズメが、岩戸の前で面白おかしく舞い、その笑いに何事かと顔を出した天照大御神を、タヂカラオが引っ張りだし、元の世界に戻ったという話です。
今回は時間の関係で見学しませんでしたが、高千穂神社では毎日午後8時~9時まで境内の神楽殿において”観光神楽”を奉納しています。4つの演目の一つが「鈿女の舞」です。いつかは見学したいです。