実生レモンの成長 ~種からの成長を見守る~

2015年には、いろいろな果実の種を使って、実生の木の栽培に取り組んでおりました。その内の一つがレモンです。秋に発芽しましたが、幼木の間は冬を屋外で越すのは難しいと判明しました。せっかく発芽した小さな命ですが、雑草のようにポイっと放置したところ、小学生だった娘が、大切に拾い上げ植木鉢に植え付けました。

実生柑橘は親株とは全く異なる性質に

柑橘系は、実生から育った木に結実した場合は、その実はその親から結実した実とは性質が全く異なること(ほとんどの場合)が知られています。そのために、種が少なく甘い果実(美味しい果実)が結実した場合は、その品種を増やすために、枝を利用して接ぎ木します。接ぎ木される台木は病気に強い柑橘系が使用されますので、日本では通常は”カラタチ”が使われます。カラタチは根が細く豊富で、横に広がりますので、植木鉢でも育てやすい根の性質を持っています。多くの柑橘系の根は縦方向に伸びる傾向があります。

甘いミカン、グレープフルーツ、日向夏などの実生苗は、親株とは異なり甘くない果実ができる可能性が高いです。美味しくない果実ができると長年の苦労が報われません。しかしながら、レモンは多少種が多くても、多少すっぱさが強くても問題なしと考えて、実生苗にトライしたという経緯です(後付けですが)。

レモンの成長日記

娘は植木鉢に植え替えた後、なにやら観察日記のようなものを書いていました。小学生は夏休みに絵日記が宿題に出ることが多いですが、その延長なのでしょうか。

2015年11月29日が初日で、水やりをしたようです。葉っぱは6枚で、8.9cmの丈でした。横にコケをレイアウトしたこともきちんと書いてあります。

その2週間後には、丈は同じくらいですが、若葉がでてきそうになっていたようです。弱った葉っぱを剪定したようです。当時の状況が手にとるように分かります。

2016年2月には冬にも関わらず新しい葉っぱがでてきています。室内は暖かいですから。キノコが生えてきています。湿っぽかったのでしょう。水を与え過ぎた可能性もあります。

3月に入ると外は暖かくなってきたので、外に出そうかと考えていたようです。子供ながらに、レモンの実に大きな期待をしていることがわかります。

その後、庭に地植えしました。正直に言いますと、いつの時期に地植えにしたのかは覚えておりません。

最近のレモンの木

本日(2020年5月23日)、背丈を測ったところ176 cmもありました。4年半で随分大きくなりました。庭の工事の関係で一度植え替えしましたので、その分成長が遅かった可能性もありますが、そろそろ管理するのが大変な高さになってきました。

枝を剪定すると切り口から強烈なレモンの香りがします。レモンの実生苗は結実するまでに10年以上を要するようです。気長に待とうと思っています。勝手な想像では、5年後くらいに、種はそれなりにありますが、強烈なレモンの香りがする実がたわわと結実します。その実は、焼きサンマに、大根おろしと付け合わせると最高の風味を醸し出す、というような風景を勝手に思い浮かべます。

なんと176 cmまで成長しました。樹勢は強く、刺は頑丈です。

一方で、当時は絵の観察日記を書いてくれた娘もレモンと同様に成長し、難しそうな古典、英語、数学などを学んでおり、数学に関しては親の理解を超えています。レモンも娘も成長が楽しみです。