ながの屋「無添加 イナズマ食パン」と添加物

「逆ギレ弁当」「万年学生弁当」など、変わったネーミングをつけることで有名なながの屋(ナガノヤ ウメコウジ)で、奥さんが防カビ剤などの添加物が無添加の食パンを買ってきてくれました。その名前は「無添加イナズマ食パン」、イナズマが走るほど美味しい?

「無添加イナズマ食パン」の特徴

日本で消費される小麦は海外からの輸入品がほとんど(90%以上)です。そんな中で、九州産小麦粉を100%使用した”ふんわり、もっちり”仕上げた食パンです。防カビ剤などの添加物が一切入っておらず、”自宅でつくったパン”を購入できるようです。

168円とながの屋の中ではやや高めです

トースターで焼いて、食べてみました。ほんのりと甘く、良い香りがします。自宅で焼いたパンのようなの感覚です。

原材料をみると、蜂蜜、砂糖とあります。これが多めなのかも?と思いましたが、普通のパンより美味しかったのは事実です。添加物と言えば、乳化剤、イーストフードが話題になっていますが、これは本当に悪いものなのでしょうか。イナズマ食パンには添加されていません。マンナンは、コンニャクの主成分です。これが食感を良くしている可能性があります。

添加物「乳化剤」「イーストフード」は健康に有害なのか?

パンの添加物として、話題になっている「乳化剤」「イーストフード」は、健康に有害なのでしょうか?

乳化剤は、なめらかな食感や風味の改善を目的に使用されます。自宅で焼いたパンは焼いた翌日には硬くなります。乳化剤は、これが硬くなりにくいように”パンの老化”防止のために使用されます。マーガリンの原材料にもなっています。マーガリンと同じで、大量に摂取すると健康にも悪そうですが、パンに使用する程度がどうなのかはわかりません。外国では、マーガリンが制限されている国もあります。
大量摂取は健康に良くなさそう。メリットとデメリットのバランスで考えるしかないようです。

イーストフードは、パン生地を発酵させるイーストが、効率よく発酵するのに必要な食べ物(フード)です。窒素、リン酸、カリウム、カルシウムなどの栄養素を示します。大量に安定して作るにはイーストが効率よく発酵する必要があります。そうなるとこれを省くとまだらに発酵したパンが出来上がりそうです(個人的な見解です)。日本酒を作る際に、これらの栄養素が多い硬水で作ると美味しい日本酒ができることと通ずるイメージがあります。
あまり問題ないのでは?

細かい議論は「イーストフード、乳化剤無添加パンのからくりは?」に詳しいです。

たかがパン、されどパン

昭和の子供のころは、パンは週に1度も食べませんでしたが、最近では週に数回は頂きます。毎回「自宅で焼く」ほどこだわっているわけでもありません。多くの日本人は私と同じではないでしょうか。「美味しくて、健康に良いもの」が希望ですが、ネットを調べても、企業の論理もあり、何が正しいのかわからないことも多いです。結局”過ぎたるは及ばざるが如し”で、身体に良いものでも大量に摂取すると健康に悪い、一見身体に悪いものでも少量であれば実はちょっとだけ健康に良かったりします。バランスの良い食生活が重要ですね。

ちなみに我が家では、年に数回ですがパン焼き機(パナソニック製)が登場し、焼き立ての食パンを食べます。焼いたその日は確かに美味しいですが、翌日にはパサパサになってしまいます。販売している食パンとの違いは、上記の乳化剤の有無なのだと考えます。