ブルーベリー 食べ比べ

宮崎県ではブルーベリー(ラビットアイ系)の収穫がピークを迎えています。我が家の庭にもブルーベリーblueberryの木が数本あり、実をならせています。収穫して味見をしました。

ブルーベリーの歴史

ブルーベリー(ツツジ科)は、世界の酸性土壌の不毛地で優先的に群落をつくって生き延びてきた植物で、鳥や野生動物によって種子が運ばれ新たな不毛地に群落が形成され、自然交雑が繰り返され種が分化しました。北アメリカ大陸では、先住のインディアンが野生ブルーベリーを数千年もの間、果実を生食したり、乾燥して冬の保存食として採集利用しました。酸性土壌でよく育ちますので、火山灰が多く混じっている地域でもよく育ちます。また、痩せた土地でも実をならせますので、(手入れのしていない)自然の環境でも収穫が可能で、柑橘系とは異なり栽培が楽です。

ブルーベリーの系統

ブルーベリーにはいつくかの系統があります。大きくはハイブッシュ系、ラビットアイ系に分類されます。

ハイブッシュ系は、「ノーザンハイブッシュ系」「サザンハイブッシュ系」「ハーフハイブッシュ系」に分類されますが、日本ではノーザンハイブッシュ系とサザンハイブッシュ系が気候に合った栽培しやすい系統として、広く普及しています。ノーザンハイブッシュ系は耐寒性が強く関東以北の東北地方が栽培適地ですが、サザンハイブッシュ系は温暖地域に適した系統で東北南部から鹿児島まで栽培可能です。収穫時期は6月上旬~7月下旬です。

ラビットアイ系は、関東地方以南の地域に適応します。暑さや乾燥には強いですが、耐寒性は弱いので-8度以下になる東北地方より北では凍害を受ける可能性もあります。樹形はハイブッシュ系に比べ大きく、それにともない果実の収穫量が多いのも特徴です。収穫時期は7月上旬~9月下旬です。

我が家のブルーベリー

よく普及しているティフブルーTifblueと、ややマイナーですが大実のヤドキンYadkinとコロンバスColumbusの3種類があります。全てラビットアイ系です。

ティフブルーは、随分前から栽培していた品種です。数年前に日当たりの悪い場所に植え替えたために育ちが悪くなってしまい、現在は植木鉢で育てています。植木鉢は土の酸度が酸性に保ちやすく、今は元気です。コンクリートは強いアルカリ性でその付近の土壌はアルカリ性になります。

ティフブルー

ヤドキンは、大粒の香り豊かな実がなります。樹勢は強めです。コロンバスも、大実系で甘い実がなります。

ヤドキン
コロンバス

初めて栽培される方のために、私が栽培当初に実施したことを記載します。
土壌は酸性が適していますので、酸度を未調整のピートモスを10-20%程度混ぜ込みましす。堆肥は鶏糞由来が良いと書いてあることが多いですが、隣の家に臭いが流れると申し訳ないので通常のバーク堆肥(植物性)を10-20%(もっと多くても良いかもしれません)。その上にチップ(安いものでOK)を数cm敷き詰めます。チップを敷くと雑草が生えにくく、管理が楽です。年に1度くらいチップを追加すると更に良いです。

ブルーベリーは根が浅いので、大きくなっても植え替えが可能な半面、乾燥に弱いので水やりは通常の樹木よりも頻繁に与える必要があります。でも、ラビットアイ系はブルーベリーの中では乾燥に強い方なのでよっぽどの晴天が続いたときだけ水やりをしています。

食べ比べ

ティフブルーは、3種の中ではややすっぱいです。ケーキの上にトッピングするとケーキの質が上がります。ラビットアイ系はハイブッシュ系に比較するとすっぱいとされていますが、このヤドキンとコロンバスはともにとても甘く、単体で食べてもとても美味しいです。ハイブッシュ系の品種と比較してもかなり甘い方だと思います。更にはヤドキンはブルーベリー本来の上品な香りが強めです。これは好みでどちらがお勧めかどうかは分かれるところです。

私のブルーベリー栽培歴は既に20年以上となり、自分で言うのもおこがましいですが、かなりのキャリアになります。東北にいたころはハイブッシュ系を中心に栽培し、一時期は仲間であるワイルドブルーベリー(ローブッシュ系)やハスカップ(スイカズラ科)を栽培していたこともあります。栽培には土地の気候にあった品種を選ぶことが重要です。

柑橘系が害虫がつきやすく、農薬を利用しないと結実しない半面、ブルーベリーは複数種類を同時栽培すれば数年で美味しい実が結実します。皮も一緒に食べれますので、そのまま食べても、ヨーグルトに入れても、ケーキにトッピングしてもとても美味しいです。狭くても日当たりの良い土地であればすくすく育ちますのでお勧めです!