サックスと正中離開

以前のブログで、サックスについて少しだけ触れさせていただきました。2022年6月に転職して、引っ越しをしました。少し時間に余裕ができたこともあり、コロナ禍でお休みしていたサックスを再び始めることにしました。以前とは異なる教室に通い始めます。

前歯の痛み ⇒ 正中離開

通い始めて半年が経とうというときに、上前歯の付け根に痛みが生じました。だんだんと痛みが悪化し、頭痛までします。そしてその痛みはサックスの練習を関係があるのではと疑いました。

自己分析をすると上の前歯で、マウスピースを押さえながら演奏するために、上前歯に(自分としては)想定外の力がかかり続けたために、2本の歯が離れてしまい、歯茎に痛みが生じたと考えました。これを「正中離開」と命名するようでした。俗称では「すきっぱ」とも言われているようです。

サックスの奏者にはつきものなのかと思い、教室の先生、先輩に質問したところ「聞いたことがない」ということでしたので、正中離開が痛みの原因かどうかの確信は持てませんでした。

さらに経過を見ていたところ、上前歯歯茎の痛みは激痛となり、日中の仕事、夜の睡眠に支障がでるようになりました。サックスは練習を含めて全てお休みしました。激痛はやや緩和されましたが、正中離開は改善しませんでした。2本の歯の隙間は、歯間フロスの糸がギリギリ通過するくらいの隙間だったのが、見た目にも明らかなくらい(約2mm)隙間が開いていました。だましだましサックスを吹いてみると、その日の夜は激痛が走ります。

自分の中では、もうサックスを吹くことはないと判断し、まずはヤマハの電子サックスYDS-150を中古楽器屋さんに売りました。その後、数か月して、購入してそれほど吹き込んではいないセルマーのreferenceも売りました。自分の中では再び楽器を演奏することはないと思っていました。

矯正歯科

少し経ってから、歯を矯正することを念頭に、近くの歯医者さんの門を叩きました。上下のマウスピースを装着して矯正していくという方法で、徐々に正中離開を補正していくというものでした。お値段は50万円・・・!

更には歯医者さんの「なんでおじさんが、歯並び気にするの?」みたいな視線が気になり、大きな金額であったこともあり、まずは断念しました。

いろいろと情報収集したのちに、自宅からは少し遠い矯正専門の歯科医さんの門を叩きました。丁寧に説明してくれました。好印象です。「サックスと関係ありますか」との質問には、「聞いたことはないけど、上前歯に接して演奏するのであれば、関連性はあるのかも」と納得の説明をいただきました。税込み275000円を払い矯正開始となりました(2023年5月の話です)。

矯正初日、「ブラケット」を上の複数の歯に装着し、細いワイヤーで固定します。前歯が広がらない、もしくは少し開きを狭くします。翌日、あらあら不思議、上前歯の歯茎の痛みがすっきりと改善しました!

受け口の治療(ゴム)も併用しています

痛みがなくなると、再びサックスしてもいいかな、という気分になりました。売って失敗したかも・・・。これには、自分自身もあきれてしまう気分ですが、心の中では「あきやすい自分が、再び演奏したくなるということは、この気持ちは本物かも・・・」と、前向きな自分もおりました。

どうしようかと悩む日々が続きます・・・

結論です

サックスを含めて、上前歯に力がかかる楽器演奏は、正中解離になることがあります。特に上前歯歯茎が痛むときは要注意です。ご承知おきください!

PAGE TOP