
2024年11月、1年前に購入したヤナギサワアルトサックスA-500を検索すると「エントリーモデル」と書かれているのに気づきます。以前からの上前歯の正中離開は、1年間の演奏でも症状の再発はありません(ときどき練習する程度ではありますが・・・)。
一生使える上位機種のサックスが欲しい・・・
そうなると、一生使える上位機種のサックスがほしくなります。さすがに中古の30年前のyanagisawa A-500としても、1年で別のサックスを購入するのは自分でもどうかと思ってしまいます。
でも、車が趣味の友人は数年毎にサックスよりもはるかに高い車を購入しています。他に趣味のない自分なら、最後にもう一度(高価な)サックス購入も許されるのではないかと自分に言い聞かせます。その反面で、長く使えるようにヤナギサワ製を選んだのだろう、という心の声も聞こえます。
宮崎県の島村楽器さんでは、秋に毎年「管楽器フェスタ」を開催しており、普段よりかなり多めのサックスを展示しており、試奏も可能です。2025年の秋まで、この気持ちが続いたら、上位機種のサックスを購入しようと決意しました。
2025年10月「管楽器フェスタ」
その後1年間、新しいサックス購入の熱は冷めることはありませんでした。かえって盛り上がるくらいです。そして、とうとうその日がやってきました!
2025年10月の島村楽器「管楽器フェスタ」の日です。
候補のメーカーは、セルマー(Selmer)以外の全部です。セルマーを外したのは、以前お気に入りのreferenceを売ってしまったことと、コストパフォーマンスが良くないと感じたからです。
普段使っているネックストラップに、気になるアルトサックスを順々に装着して、手触りを確認します。アメリカ製のCannonballは、左右の小指のキーが遠くて長時間の演奏は難しいのでは、と危惧しておりましたが、それほど手が大きい必要はありませんでした。YAMAHAは2025年10月1日から定価が値上げされたので、実際の価格はどうなのかと危惧しておりました。仕入れ時期が10月1日より後なのかはわかりませんが、既に値上げした価格で提示しており、10月1日以降にYAMAHA製品の購入はコストパフォーマンスが悪いと感じました。
予算を考慮したうえで、Cannonball A5-BiceB Raven、YAMAHA YAS-875ex、YANAGISAWA A-WO20の3点を試奏させていただくことにしました。
3つのアルトサックスを試奏
Cannonball Ravenは低音~高音までよくでます。見た目のインパクトは最高で、かなり惹かれます。ベル部分が通常より大きいBig bellなので、音の響きも太いです。tunerを前にスケールを吹くと予想外に正確な音がでています。アメリカ製は音が正確ではないと勝手に思っていましたが、かなり正確です。キーの押しに関してはやや重めですが、若干のみです。
YAMAHA YAS-875exは、コンパクトにまとまっており、良い音がでます。ただ重量が軽く、なんとなくチャチな感じがしました。でも軽い分長時間の演奏でも疲れないと感じました。世界のYAMAHAなので、値上げ直後でなければYAS-875exの選択もあったのかもしれません。
YANAGISAWA A-WO20は、現在ヤナギサワのA-500を使用していることもあり、指にぴったりとfitする感じがしました。音はA-500と大きな違いはないと感じました。ただ、キーの押す、跳ね返るの感覚が格段に良いです。ブロンズブラス製の音は、net上では「柔らかい音」とよく記載されていますが、とても渋い音でJAZZに合いそうな良い感じです。
A-WO20に決定!
Ravenか、A-WO20か、とても迷いました。結局はA-WO20にしました。

理由は、10年、20年経ったときに、色あせたRavenと色あせたA-WO20のどちらが好みかという点です。Ravenが色あせるとなんだか、ちょっと好きになれない気がしました(純粋に個人の好みです)。また、トラブルが生じたときに、日本製の方が安心という点も考慮しました。
その場で購入し、ルンルン気分で自宅に持ち帰りました!!