クイニーアマン ~ブルターニュ地方の伝統菓子~
NHKの番組で「グレーテルのかまど」がありますが、この中でクイニーアマンが特集されました。バターと砂糖をふんだんに使用したお菓子で、フランスのブルターニュ地方の伝統的なお菓子です。現地の言葉で「バター菓子」という意味もあります。1860年頃、フランス西部の港町でお菓子が売り切れてしまったあるパン屋さんで、手元にある材料だけで作ったのが始まりとされます。
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歴史
フランス西部の街ドゥアルヌネでパン屋を営むスコルディア(Scordia)さんは、小麦粉が不足している事態に直面します。バターが豊富にある状況を利用して、小麦粉を節約気味に、バターをたっぷり、砂糖 は通常量で。バターと砂糖が異常に多いパン生地を作りました。もちろん生地は膨らまず、うまくパンにはなりそうもありません。でも焼きあがると小ぶりなしっかりとした甘いお菓子に仕上がりました!
作り方は、小麦粉、ドライイースト、砂糖、塩、バターを加えて、生地を作り、焼きます。ステップはいろいろとありますが、ここでは省略します。配合もいろいろとありますが、一般的なパンよりもバターと砂糖の比率が高いことが特徴です。パンよりは、デザートに近い感覚です。
バターの香りが強いので、クロワッサンに近い香りを呈します。味は砂糖が多く、焼いているので贅沢なプリンにのせたキャラメルのような風味が感じられます。
宮崎市のクイニーアマン
クイニーアマンを求めて、宮崎市のパン屋さんを複数回りました。クロワッサンは多くのパン屋さんにて販売されていましたが、クイニーアマンは2軒のパン屋さんのみで発見することができました。まだまだ宮崎のパン屋さんでは市民権を得ていないようです。
トランドール宮崎駅店
宮崎駅内の1階にトランドールはあります。朝6:30から開店していますので、朝早くパンを食べたい気持ちになったときは重宝します!
なんと今年の1月2日に購入します。正月から営業いただきありがとうございました。
サクサクとした食感で、バターの香りたっぷりで濃厚なクロワッサンのようです。
5段階評価では、甘さ 2でやや控えめ、キャラメルの香ばしさ 4、バターの風味 2、パンに近い感覚です。ほんのりとした甘さにキャラメルの香りが後から立ち込めるようです。ナイフを入れるとへこみます。断面はクロワッサンのようです。
ドンク DONQ
宮崎駅前のアミュプラザ やま館1階のDONQです。やま館の入り口にあり、美味しそうなパンの香りがするので、とても注目を浴びています。クイニーアマンは最も目立つショーケースに並びます!
ナイフでカットしようとしますが、うまくカットできません。キッチン用のはさみでカットします。細かいパンのかけらがポロポロと飛びます。固い!
カチコチに固いです。
食べてみます。強烈に甘い・・・、そしてインパクトのあるバターの香り!
美味しい!これこそカルチャーショックという感覚です。甘さと香りでノックアウトされます。
5段階評価では、甘さ 5で、キャラメルの香ばしさ 3、バターの風味 4、パンとはいえない感覚です。甘さとバターの香りの後にキャラメルの香りが口の中に広がります。とても幸せな気持ちになれます。
ファミリーマート Family Mart
宮崎市では上記2店舗のみと寂しさを感じていましたが、なんとコンビニのファミリーマートにもありました!
値段も、小ぶりなクイニーアマン3個で168円とお買い得です。
カットすると、固さは普通のパンで、ときどき砂糖からできたキャラメルのカリカリが混ざります。
食べてみると・・・、美味しいわ!
期待値が低かったこともあり、とても美味しく感じました。バターは控えめで、砂糖はガッツリな感じです。 5段階評価では、甘さ 4で、キャラメルの香ばしさ 3、バターの風味 2、です。
今回は少し温めてみた場合もトライしました。温めるとバターの風味が明らかに豊かになり、美味しさが倍増しました。お勧めです!