「花守山」の枝垂れ桜(高鍋町)~福島県の「花見山」をモチーフに~

宮崎県の中央部に位置する高鍋町は、江戸時代に秋月氏が治める高鍋藩の城下町として栄えました。全寮制の藩校・明倫堂で人材育成に力を注いだ教育を重視した藩として有名です。
目次
花守山の生い立ち
福島県福島市渡利には、「花見山」という花木農家さんの個人の所有地ではありますが、春にはるといろいろな花が咲き乱れる桃源郷(写真家・故秋山庄太郎氏)があります。
この花見山をモチーフとして、花の山を高鍋大師の麓に町全体で造成したのが、この花守山です。花見山は春の1カ月間のみが花で咲き乱れますが、花守山は長い期間に渡って四季折々の花木を楽しめるように配慮されているようです。

私が花守山として初めて訪れたのは、2015年3月です。一部の花木は植樹されていますが、これから山自体を造成するという部分もありました。完成が楽しみです。

高鍋大師さま
持田古墳群の霊を慰めるために故・岩岡保吉さんが自ら刻んだ石像が700体以上あります。大きいものは6m以上あり、その数の多さに圧倒されます。花守山が計画されるまでは狭い鬱蒼とした道を通る必要がありましたが、現在では普通の道でアクセス可能です。


しだれ桜
山頂の駐車場から少し降りたところに「しだれ桜」があります。日本三大桜として有名な福島県の三春の滝桜がありますが、その娘桜である「紅枝垂地蔵桜」の種から2009年春に発芽し、2012年にこの地に移植された、と解説があります。
三春の滝桜は、日本人なら多くの方が名前くらいは聞いたことがあると思います。紅枝垂地蔵桜は樹齢400年と言われ、花の色が桜としては濃いめの紅です。私はこの桜が大好きです。


寒い地域の枝垂れの樹木は、暖かい地域では枝垂れなくなると聞いたことがありましたが、この桜は枝垂れていました。西暦3000年ころには日本を代表する桜になっていると期待します!
