妙国寺 ~日向市にある美しい庭園~

「日本の美しい庭園図鑑」(エクスナレッジ、2017年)という書籍があり、日本の津々浦々にある美しい庭園が67か所紹介されています。宮崎県にも1か所だけですが、この中で紹介されている庭園があります。それが、日向妙国寺の庭園です。日向市には時々訪れていましたが、このお寺は訪れたことがありません。早速向かいます!

薩摩阿闍梨日叡が開山

妙国寺は日叡(にちえい)上人が1342年に日向市に開山しました。南北朝時代の開山ですので、由緒正しいお寺の一つです。

日蓮宗のお寺で、九州地区における日蓮宗関連では最古のお寺とされています。境内には樹齢300年を超える2本のイチョウがあります。こちらも一見の価値があります。

造園時期は、南北朝時代とする説と江戸時代中期とする説があります。

細い道を登ると

駐車場に車を停め、矢印に従って細い道を登って行きます。

11月に入り、宮崎県でも涼しい時期になっています。少し物悲しい雰囲気が漂います。

奥の細道という感じです

いかにも日本のお寺という雰囲気が徐々に強くなってきます。道端には美しい苔が生息しています。

本堂と庭園

石段を登ると、本堂があります。とても立派な建物です。

近づくだけで、ご利益がありそうです!

庭園はこの本堂の南西に位置します。

自然林や岩盤を背景とし、奥に小さな滝があります。その手前に、池、中島(池に浮かぶ島)、石組み、三ケ所の築山(意図的に作られた小山)を配置して、木橋が架けられています。築山は過去、現在、未来の三界を表しています。

訪問時は池の水は抜けており、滝の水が流れている状態でした

11月上旬の時期は、紅葉になりかけている時期でした。11月下旬ころが一番美しいようです。数週間後にもう一度来たいと思っています。