ライムの花を眺めながら ~柑橘系の耐寒温度~

2020年は新型コロナウイルスで始まり、4月29日ゴールデンウィーク前半の現在においても、自宅で過ごす時間が増えました。お変わりなくお過ごしでしょうか。芸能人、スポーツ選手が、元気がでるメッセージをたくさん発信していることをニュースで知りました。自分にもなにかできないかと考え、ブログを始めることにしました。

新型コロナウイルス騒動に限らず、人生には辛いこと、悲しいことが多くありますが、一度きりの人生ですので、少しでも「明るく、楽しく、前向きに」、そして人にためになれればと考えております。

タヒチライムの花と実

写真は、タヒチライムの花です。可憐な花です。実が成ったら、コロナビールに入れて飲みたいです!台木はカラタチですので、病害には強いはずです。ちなみにコロナビールの生産国であるメキシコでは、小ぶりのメキシカンライムを使いますが、日本では入手のハードルが高いので、タヒチライムで代用します。

メキシカンライムは30~50gと小ぶりで、皮が薄いために輸入には適しません(冷凍物の輸入品をときどき見かけます)。この品種は熱帯地域でようやく栽培が可能なので、日本では栽培が困難です(沖縄の一部のみで可能)。一方で、タヒチライムは耐寒性があり、九州南部・沖縄では露地栽培可能です。香りはメキシカンライムの方がやや強い印象です。タヒチライムの樹は棘がなく、実は種が少ない型が多く、ビールに入る種が少なくてすっきり飲めるというメリットもあります!更には大柄(約100g)でメキシカンライムよりも安いです。良い面に着眼しながら、楽しくコロナビールが飲みたいですね。

柑橘系の耐寒温度

柑橘系(みかんなど)は、総じて寒さには弱く、冬の寒さで枯れてしまうことも珍しくありません。レモンは -3℃、カボス、スダチは -6℃、ユズは耐寒性が強い柑橘で -7℃です。ユズの栽培北限は福島県北部の信夫山のユズと言われています。

ライムはレモンよりも耐寒性が弱いです。その中でもタヒチライムは耐寒性が強い方で、幼木の場合は 5℃以上、成木の場合は 0℃程度まではかれません。ただ、枯れはしないことが多いですが、落葉する傾向があります。メキシカンライムはタヒチライムよりも +5℃くらいの印象ですが、性格なデータはありません。最近人気が出てきているフィンガーライムはいろいろな品種がありますが、多くの品種はメキシカンライムと同程度に耐寒性はとても弱いようです。

耐寒性は温度のみではなく、樹齢、日当たり、風の強さ、土壌の状態などの関係もあります。一概には、大丈夫かどうかの判断はできませんが、不安を感じる際は、不織布、ビニールシート・ハウスなどの防寒対策をした方が良いです。メキシカンライムでの、日当たりの確保が可能であれば、室内で冬を越すことは可能です。ただ、いつに外に出し、いつ室内に取り込むのかについては、慎重さが必要です。私は以前マンゴーの樹を早めに外に出して、一日で枯らしてしまった経験があります・・・。