話し方の工夫で、好感up ~野口敏さんの著書を参考に~

宴会などで会話をしていると、たまに妙な間ができたりします。そんなときに余計なことを言ってしまい、なんとなくこれは嫌われたかもしれない、と感じることが何度かありました。

自分の感覚としても、会話をしているときに、この人と一緒に食事をしてみたい、この人とは距離を置きたい、という感覚が生まれてきます。可能であれば、相手からwelcomeな感情を持ってほしいと思っています。

本屋にて

コロナの影響で、休日は読書に励むことが多いです。普段はアマゾンか楽天で書物はオーダーするのですが、この日は近くの本屋まで散歩しました。そういえば先日の宴会で、失言から「ちょっと嫌われたかも・・」と感じていた私には輝く題名が本棚にありました。「話し方で 好かれる人 嫌われる人」(王様文庫)!

サブタイトルには「運がよくなる会話ルール」。これはいいね、と思い早速購入しました。たったの700円で人生が変わるかも、と期待しながら。

「こだま」の法則

会話の中で、自分が相手に送った気持ちは、自分自身にも「こだま」のように戻ってきます。

「情けは人のためならず」と似ています。大切なのは、自分が相手にどんな気持ちを送ったか(どんな感情でお話をしたか)なので、相手からそっけない態度で対応されたとしても気にしません。相手はこれまでのあなたの態度により既に対応は決めていることがほとんどです。即ち、相手の態度はこれまでの自分の態度を反映しています。

現在の自分の態度が相手に反映されるには少しタイムラグがあります。著者が強く勧めているのは「アイコンタクト」と「気持ちがほぐれる言葉」で、相手を思いやる気持ちのこもった言葉です。固くなった人間関係にはまずはアイスブレーキングが必要です。

会話を弾ませる

相手の話を聞いているときは「よい反応を示す」ことに意識を集中させます。

私自身も、相手の話を聞いているときに、(途中で遮ることはなくても)終わったとたんに「良い反応を示す」ことなく、自分の話を繰り広げた経験があります。特に自分の話を聞いてほしいと自我が強かった時期に多かったように思います(若い時に限ったことではありません)。

「相手がこちらに理解してほしいな内容は?」と想像しながら、真剣に話を聞きます。そして、「なるほど~」「へ~、それは素敵ですね~」と相手の気持ちを引き出す反応、かつテンポの良いつっこみがお勧めです。外国人では「フン、フン」「Really?」「Sure!!」などと勢いのあるつっこみを入れている姿をよく見ますね。

ハイビスカスの花、「きれい」です。人間相手にも、良い点を見つけて言葉で褒めます!

自分の感情をオープンにする

話が上手な人は自分の感情をオープンにします。自分の心がオープンになれば、相手の心もオープンになりやすいからです。

会話が上手な人は自分の欠点、デメリット、恥ずかしいところを話の中でうまくオープンにしています。どこか抜けている方が、相手に安心感を与えます。これもまた初めての人間関係に対してアイスブレーキングの効果が抜群です。更には、人間性も伝わります。

改めて考えてみると、誰かの失敗談よりも、自分の小さな失敗談のほうが周囲が気持ちよく盛り上がった経験があります。でも、これが普通にできるためには、自分に対する安心感がないとできません。そうなると、自分に対する信頼・自信が重要な気がします。

最後に

「前向きな言葉の重要性」が強調されています。

その人間の姿勢は、周囲の人間に伝播します。後ろ向きの人と話をしていると、どうしても気が滅入ります。逆に前向きの姿勢の人と話をすると、自分も前向きになれるように感じます!

この週末は、遠方にバスで出張でした。行き、帰りのバスの中で、楽しく読むことができました。なるほどと感じることばかりでした。一気には無理なのかもしれませんが、少しずつ実践してみたいです。「好かれる人」になれますように!

引用(太字紫色の部分)
野口敏. 話し方で 好かれる人 嫌われる人. 王様文庫 2020年