運を好転させる「運転者」

「運転者 未来を変える過去からの使者」(喜多川泰作)を読みました。妻のらき子さんのお勧めです。

書籍の題名通り、この本を読むと運が転じてくるように感じます。人間関係において、いろいろな提案をしてくれます。設定自体は現実的ではない部分もありますが、いわば ドラえもん のような楽しい設定で、読者の興味を引き付けます。私自身も数時間で楽しく読み終えました。

特に感銘を受けた部分だけ、独自の解釈を加えて紹介します。独自の解釈ですので、作者の意図とは異なるかもしれませんが・・・。

上機嫌であることが運を呼び寄せる

どんな人間も上機嫌な人には、簡単に話かけることができますが、不機嫌な人に対しては距離を置こうとします。楽しく人生を過ごすには、多くの人との関わりが大切です。運がないと感じたときこそ、上機嫌でいると運を引き寄せる可能性を重視します。

「鬼滅の刃」での主人公・炭治郎が寝ている間も「全集中の呼吸」を維持するための修行をするシーンがあります。寝ている間はやり過ぎかもしれませんが、他人と同じ空間にいるときは、常に上機嫌を保つように努力したいと決意しました!

「相手の好き」に興味を持つ

人生限られた時間なので、自分だけの経験で終わらせるのはもったいないです。例えば、お話する機会を得た相手が、いろいろな経験から、特定の昆虫を好きになったとします。自分は全く興味がなくても、その相手の好きになった過程をじっくりと話を聞くとその昆虫に興味が湧いて世界が広がる可能性があります。少なくともその相手の考え方を理解して、良い関係を築くことができそうです。

野口敏さんの書籍「話し方で 好かれる人 嫌われる人」にも、会話を弾ませる(人間関係を良好にする)には、相手を理解しようとする姿勢が重要と述べられています。こちらが好感を持てば、相手も好感を持ってくれる可能性が高いということですね。

「運の積み立て」という考え方

自分の努力(運の蓄積)と得られた成果(運を使った)の差額が積み立てになるという考え方です。努力したのに成果がないときは、運を積み立てている状態、努力しないで良いことがあったら運を使った状態という意味です。

目標に向かって頑張ったけど、成果がでなかったとき、運を積み立てていると感じることで心が救われ、上機嫌を保つことができそうです。そうでなくても、成果がでることと幸せになることは必ずしも一致しないことも自覚する必要がありそうです。

作者・喜多川泰さん

作者は喜多川泰(やすし)さんです。学習塾の先生の時代に人生教訓を生徒にしていたことが作家の始まりだったようです。

「ソバニイルヨ」という本を以前読んだことがあります。この本も心穏やかになる内容でした。たくさんの素晴らしい本を書いているようです。Facebookも見つけました。

人生を豊かにするには、現実の人との出会いも大切ですが、書籍との出会いも同じくらい大切と感じました。映画、音楽、いろいろなものとの出会いを大切にしたいです!