宮崎市佐土原の大光寺 ~心落ち着く禅寺~

大光寺は臨済宗妙心寺派のお寺で、静かな住宅街の一角に宝塔山公園と接してたたずんでいます。宮崎県は神話の古里と言われているためなのか、全国的に有名な神社は複数存在しますが、お寺の名所は少ない印象です。そんな中で、大光寺の延命地蔵は“耳だれ仏”と呼ばれ耳病平癒の地蔵として親しまれています。

大光寺の創建は

大光寺は、建武2年(1335年)に領主田島伊東氏が、岳翁長甫を開山に迎え創建されました。江戸時代には、島津氏の保護を受け、寺の隆盛を極めました。この寺にある文殊菩薩像は、底板にある記銘により貞和4年(1348年)康俊の製作とされています。

目的のお地蔵さんは、首をやや右に傾け、左手は錫杖を持ち、右手は指先を軽く曲げ頬に近づけています。座り方は右膝を立て、左足を踏み下げるいわゆる半跏の姿勢です。宮崎県の有形文化財に指定されています。

耳だれ地蔵様の説明です。山門右手の宝物殿に安置されています。
境内と宝塔山の案内図です

宝塔山公園

大光寺の開山和尚、岳翁長甫は自分の死後は、宝塔山に埋めるべしと遺言を残しました。そのために大光寺の西にある宝塔山を整備して、公園を作りました。

細い階段があり、そこもテクテク登ります!

細い階段を登ると・・・

階段を登りつめると、壮大な景観が広がりました。そこは宝塔山公園でした。公園の中には約750本の桜の木があります。あと数週間でとてもきれいな風景になりそうです。

佐土原の市街地が一望できます

ふー、良く登った!と思っていると、少し離れたところに「展望台」があることを発見しました・・・。

ちょっと遠いなあと思いましたが、最近体重が増加気味ということもあり、目指すことにしました。

展望台らしき何かが目に入ります

展望台にて

展望台に登ると、360度の絶景が広がりました。佐土原にこんな素晴らしいところがあったんだー、と感動しました。

これこそ壮大な景観です!

福島県の三春の「滝桜」は日本三大桜として有名ですが、その孫桜がここに植わっています。枝が枝垂れていて風流です。高鍋町の花守山にも滝桜の孫桜があり、通ずるもの(従妹?)を感じました。

「滝桜」の孫サクラということです