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数年前から、ときどきお邪魔させていただいております。私がこのブログで美味しさを強調するまでもなく、「鮨 富好」は素敵なお鮨をいただくことができると地元では広く知られています。たまにの贅沢で、昨日久しぶりに伺いました。
「おきまり」と「おまかせ」
回転すし以外のお寿司屋さんには滅多に行かない私ですが、この数年で覚えた単語に「おきまり」と「おまかせ」があります。
「おきまり」はその日の仕入れに合わせて、大将がコースを組み立てたメニューで、いわゆる一人前です。「おまかせ」は特に制限がなく、どんどん食べるとどんどん握ってくれます。
昨夜は、おきまり + 天ぷら でお願いしました。
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ガリ まるいショウガ
カウンターに座ると、ガリが提供されます。このガリがただものではありません。
富好のガリは、写真のような形で薄切りではありません。一つつまむと、口の中でほんのり甘いショウガの香りがほどよく感じられる味わいです。食感も最高です。このガリを食べたくて、富好に行きたくなります。
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一度座敷に座ったときに、薄切りのスライスガリが提供され、カウンター用のガリをくださいとおねだりしたことがあります。座敷とカウンターでは提供するガリが異なるようです。
お鮨は江戸前と関西風のコラボ
ネタはそれぞれ適度に熟成されいます。目の前で保存のバットから取り出し、丁寧にカットしてくれますので、食材を大切に愛情をもって扱っていることが一目でわかります。
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メヌキの名前の由来は、深いところに生活する魚で釣り上げると水圧の変化で目が抜けるからだそうです。見た目と味が半端なく素晴らしく、一品一品が芸術品です。
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それぞれの食材に対して、隠し包丁、柑橘の風味つけ、異なる味付けと工夫がされています。まさに江戸前です。しかしながら、大将は関西で修業としていたとのことで、江戸前と関西のコラボレーションとなっています。
シャコは北海道から仕入れたもので、本州ではこの大きさには育たないそうです。背中の白い部分が脂ののっている証拠で美味しいとのことでした。今回のシャコは子持ちでとても貴重です。
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日本酒の品揃えも良く、昨夜は4種類の冷酒を少しずつ順番にいただきました。お酒のおつまみも数品「おきまり」に含まれています。
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明石から取り寄せたアナゴが、富好の自慢の一品です。このクオリティは、世界で富好だけです。
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上記の写真以外にも、一手間、二手間かけた至極の一品がたくさん提供されます。最高のひと時を満喫できました。
ボリュームは充分で、私はビールとお酒をいただきながらでしたので、お腹いっぱいになりました。
ご馳走様でした。
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