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九州の旅情報誌に「みちくさ」という雑誌があります。その中に、十割(とわり)手打蕎麦が紹介されていました。2019年8月にオープンしたお店で比較的新しいです。しかしながら、蕎麦好きの私が2年以上知らなかったとは、よっぽど宣伝を控えていたのかもしれません。まさに知る人ぞ知ると言ったところでしょうか。
農免道路沿い
ナビに住所を入力して向かいます。農免道路沿いにあります。農免道路の正式名称は、「農林漁業用揮発油税財源身替農道」といいます。
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農免道路の意味するところは、農林漁業の従事者には「農業や漁業用機械に消費される揮発油税については免税して欲しい」という要望がありました。しかし、税金免除はせずに、農林漁業の従事者のために揮発油税を財源とした道路をかわりに作ったというものです。
だから静かな農村が広がっているのですね。
一軒家を改造?
駐車場に停めると、お店は一軒家を改造したような造りです。
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なんとなく ぶっかけ蕎麦かなあ、と心を躍らせます。
お店の入り口は、駐車場の奥にあります。
少しわかりにくいですが、迷うほどは広くないので、大丈夫です。
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お店に入ると、テーブル席が3セットとカウンターが数席あります。
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ぶっかけそば
メニューから売れ筋らしい、ぶっかけ蕎麦を注文します。
ぶっかけ蕎麦には、山芋、大根おろし、納豆の3種類があります。私は山芋、らき子さんは大根おろしを注文します。
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まずは、量が多めのワサビを横によけて、汁をかけてかき混ぜます。
そのうえに、天かすとネギをトッピングして、ワサビを好みに応じて戻します。
蕎麦の香りと卵のトロミが最高です!
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大根おろしときゅうりともみ海苔に、多めのわさびが絶妙なコンビーネーションでした。
大根おろしは、蕎麦の風味に大根おろしの清涼感が加わりこれもまた世界共通の美味しさを醸し出しています。
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ぶっかけそば納豆は、納豆の香りと蕎麦の香りが良い感じに高め合います。想像以上に風味が増します。山芋と同じく、蕎麦に粘りが追加され、食感が素晴らしいです。
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地どっとぞばは、温かい蕎麦です。スープに香ばしい香りがします。鳥肉を炭火で炙ったと思われます。
上記のぶっかけ蕎麦とは全く異なる味です。同じ店とは思えないくらい違います!
”そば”だけでなく、タレ、スープにも強いこだわりを感じます。
デザートメニュー
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隣りの家族が、デザートを頼んでいるのをみて、美味しそうなので我が家もお願いします。
そばがき
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そばがきの黒蜜登場です。
そばがきは、大きな期待をすると裏切られますが、これは蕎麦粉と熱湯をこねて餅状にした食べ物です。蕎麦粉を使った初期の料理です。東北地方では、蕎麦切り(普通のお蕎麦)の代わりにそばがきを使った料理がいただくことも珍しくありません。
今回は黒蜜です。なんとなく、白玉団子のような感覚です。
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そばがきぜんざい
そばがきぜんざいも注文します。
私自身の好みの関係もありそうですが、これは美味しい!!
一度お試しください。
「そば湯が欲しい方は声をかけてください」とあります。次回はざるそばで、蕎麦湯を注文したいです。
ご馳走様でした!