睡眠中に、ムカデに咬まれた!

庭ではよくムカデを見かけます。巨大なムカデを除けば、特に驚くこともないくらい当たり前の虫です。でもそれを布団の上で発見したときは、夜中にもかかわらず、悲鳴を上げてしまいました。

帯状疱疹か?

数日前に夜眠っているときの話です。左側腹部になにやらコソコソという感覚がしました。半分眠りながら、アリが側腹部を歩いているのかも・・、と感じながら右手で払いのける動作をします。

でもアリには触れません。右腋窩近くがコソコソしたので、アリを”身体と敷布団で潰す”ようなイメージで体重をかけました。するとチクッと感じ、数秒後からジクジクという強い痛みに変わってきました。アリに刺されたのかもしれないと感じました。

しかしながら、もう少し眠りたい自分は寝ぼけながら、肌のコソコソとした違和感の後にチクチクする感覚・・・。これは帯状疱疹かもしれないと思いました。最近疲れているなあ、と。

でも、チクチクがだんだん痛くなります。膨疹ができているようです。

膨疹?帯状疱疹らしくない・・・

写真を撮影。スマホは便利ですね。自分で見えない部分の写真もばっちりです。

明かりをつけて検索

皮疹を見たところ、帯状疱疹ではないと直感し、布団の中のアリ(?)を探します。

でた~!!

白地の敷布団に茶色のムカデが!!!

ティッシュを3枚取り出し、握り潰します、えい!

ふ~とため息をすると、ティッシュからムカデが出てきます。しぶとい・・・

畳とティッシュでギューと押し付けます。”殺”終了です。

自分を咬んだムカデといえども、殺は気持ちが良いものではありません。

応急処置は

応急処置をする必要があるのか、ないのかを、夜中にネットで検索します。咬まれた私が死に至る可能性はほとんどないということを知り一安心です。

咬まれた直後に皮膚からムカデが注入した液体を絞り出すと良いと書いてある記事もあります。帯状疱疹かと勘違いして、ウトウトしていた時間があり、既に時は遅しの印象です。結局、即効性のある対処法はなく、再び眠ることにしました。

数時間後膨疹は改善していました。

咬まれた部分が大きく腫れたときは、ステロイド入りの塗り薬が有効です。蜂に刺されたときと同様に、2回目以降咬まれたときは、アレルギー反応(アナフィラキシー)を起こすことがあり要注意とあります。

蜂の場合であっても、どれくらいの割合で2回目刺された人がアナフィラキシーになるのかというデータはないようですが、数割以下のようです [平田ら、2018]。アナフィラキシーを生じる割合は、1回目刺されたときから年月が経つとその割合は下がっていくようです。

アナフィラキシーショックになった際は、アドレナリン(エピペン®など)が有効です。エピペン®は保険収載されている医療品です。アマゾンで検索すると、やはり薬剤自体は販売していません。「ムカデに咬まれたので、エピペン®処方してください」と医療機関に行ったらヘンなのでしょうか。

2回目咬まれないように気を付けます。

庭を検索

私を咬んだムカデは速攻で殺してしまったので、写真がありません。巨大なオオムカデではありませんでした。

写真を撮影するために、庭を検索しましたが、寒くなったためかムカデは見つかりませんでした。

庭にもいないムカデがなぜ室内に!!

妻のらき子さんが、私の説明を元にモンタージュを作ってくれました。

体長約6cmくらいの茶色のムカデです。

オオムカデほど強烈ではありませんが、なかなかの迫力でした。

昔の画像を検索しましたが、こんなのだったかも・・・

対策としては、建物周辺に犬走りがありますが、この犬走りに物を置かないようにしたこと、冬なので換気扇の蓋をしめたこと、の2点を実施しました。

文献

平田博国、福島康次. 蜂毒とアナフィラキシー. アレルギー 2018, 67, 89-97