介護を”少しだけ楽に感じる気持ち”の持ち方
ドラマ「俺の家の話」の中で、「このセリフいいね~」ということがあったので、紹介します。介護に本気で取り組んだことのないひじきですが、少しでも介護生活を送る人に役に立てれば嬉しいです。
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ドラマ「俺の家の話」
「俺の家の話」は、TBSのドラマで2021年1月から始まっています。主演は長瀬智也さんで、プロレスラーの観山寿一を演じます。父親は観山寿三郎(西田敏行さん)で、能楽観山流宗家で人間国宝です。突然寿三郎が危篤状態になり奇跡の復活を遂げますが、介護が必要な状態になります。寿一はひょんな流れから、能楽とプロレスラーの二足の草鞋を履きますが、父親の介護(特に入浴)を引き受けます。
登場するケアマネージャーさんのセリフに「介護はイベント、ちょっと長めの学園祭と考えて」とありました。同じオムツを交換するにしても、赤ちゃんのオムツ交換とご高齢の方のオムツ交換では、不思議と気持ちが異なります。赤ちゃんの場合は、子育てという大きなイベント(期間限定)の一つですが、高齢者の場合はいわゆる義務と感じるからかもしれません。
趣味で畑を耕していた時期があります。広い畑を管理する際は、労力はかなり大変ではじめは楽しいのですが、だんだんと義務で重荷に感じてきます。しかしながら、「農業体験ツアー」が人気なように”イベント”と解釈すると、義務が楽しみに感じることが(少しだけかもしれませんが)できます。どんな物事にも二面性があり、辛い面と楽しい面があります。
他人の手を借りる
介護をイベントと感じるのは、良いアイデアとしても介護量が多く、それが何年も続くと「楽しいイベント」であっても辟易としてしまいます。そうなると、身も心も持ちません。「俺の家の話」にもときどき登場するようにケアマネージャーさんにいろいろと相談して、上手に社会資源を利用して自分が担当する介護量を減らすことが必要です。
難病を抱えた患者さんとその介護者が心中した、という話がときどきニュースに流れます。まずは周囲の人に相談してほしいと思います(そんな心の余裕さえないと想像されますが)。
今回の「俺の家の話」は、そんな介護にケアマネージャーの存在などに少しだけ気づきを持たせてくれる、かつ心温まる内容だと思いました。
不幸の一部を引き受ける
同じく2021年1月からのドラマでテレビ朝日系の「にじいろカルテ」(高畑充希主演)にも”ジーンとくるセリフ”がありました。若くして認知症になった友人を慰めるために、周囲の人々がいろいろなお話をします。その中で”心労が多かった時期を乗り越える考え方”としてのセリフがあります。「不幸せがこの世の中で一定の量だとしたら、自分がその一部を引き受けることによって誰かが幸せになっている」。
自分の不幸せが、誰かの幸せに繋がっている、役に立っていると感じることができれば、少しだけ心が楽になります。辛いことでも何か良い面がないかと考えて、今を前向きに生活するPositive Thinkingの一つです。
まとめ
介護の経験のないひじきのきれいごとではありますが
・介護を楽しむ視点を持つ
・専門家(ケアマネージャーさんなど)の助けを借りる
・Positive Thinking 積極思考で前向きに
が少しだけ気持ちを楽にしてくれそうです。
”コロナで心が暗くなっている人が多い”と心配しているドラマ企画の方が複数いらっしゃるのでしょうか。ハートウォーミングな内容のドラマが増えているように感じます。製作者の方々に感謝です!