「悩み」への対処法

デール・カーネギー氏はアメリカのミズーリ州に1888年生まれ、1955年にお亡くなりになった作家で、代表作である「道は開ける (How to stop worrying and start living)」は1948年に出版されました。その中で、多くの人が対面している困難な事項である「悩み」への対処法を具体的に述べています。

悩みを心から追い出す

対処法はいくつか述べていますが、その中の一つが「心の中から追い出す」ことを提唱しています。つまり、考えないようにすることです。人間の脳は、優秀にできてはいますが、一つのことに集中するとそれ以外の思考はほぼ停止します。受験生のときに「受験いやだなあ~」と普段思っていても、模擬試験などに集中しているときはそんな思考は全く介入してきません。そんなときに、問題が解けなくてふと思考が止まったときに、再び「受験いやだなあ~」となるかもしれませんが。悩みに対する一番の治療法は、何か建設的な仕事に没頭することが推奨されます。

うつ病と職場環境

私の職場では、入職して初めの数年間はいろいろな部署を数カ月ごとに研修するようなシステムになっています。一定の割合でうつ病を発症する人もいます。日本におけるうつ病の12カ月有病率(過去12カ月に経験した者の割合)は1~8%と見積もられています。即ち、新入社員が50人いれば、1年間で1~4人がうつ病を発症します。仲間内の話ではありますが、全員の一致した意見として「暇な部署で研修している時にうつ病が発症しやすい」ということがあります。もちろん、人間関係、仕事内容などのいろいろな要素がありますが、忙しい部署から暇な部署に異動したときに「今の自分で良いのだろうか」と内省し過ぎてしまうのかもしれません。

苦境を乗り越えるには

身近な人を亡くした方で、悲しみの時期をなんとか乗り越えた方の話の中に良く出てくる内容があります。「仕事が忙しくて、悲しむ時間がなかった。かえってそれが良かった」という内容です。悲しいエピソードを解決してくれる要素は時間以外にはなにもないことが多いです。そんなときに嘆き悲しむ時間ばかりで過ごすよりは、仕事に集中して建設的な時間を過ごす方が心にとっても健康なのかもしれません。

カーネギー氏は以下の言葉で締めくくります「悩みをかかえた人間は、絶望感に打ち負けないために、身を粉にして活動しなければないない」。

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