幸せの感じ方は微分値で決まる

20年以上も前のことですが、職場の先輩から「幸せの感じ方は微分値」で決まると言われ、面白い切り口だと感銘しました。

例えば、家族4人幸せに暮らしていても何かが向上しなければ、同じ幸せを感じ続けることは困難と言えます。もっとわかり易く言うと、月収200万円の人が180万円に下がるとちょっと不幸せと感じる反面、月収30万円の人は40万円になるとすごく嬉しかったりします。「右肩上がり」は微分値プラスで幸せを実感します。

お酒は「酔っ払い微分値」が適応できます。初めはビールでアルコール血中濃度を少し上げるだけで、楽しく酔っ払えますが、上昇度がゼロ(血中濃度が一定)になると微分値は0になり、それほど楽しくはなくなります。よって、アルコール濃度の高い日本酒、焼酎、最後はウイスキーへと血中濃度を上げ続ける(微分値がプラス)と長く酔えます(もちろん限界がありますが)。ただ微分値だけに注目すると最後は昏睡状態になるので、微分モードに入ったら早めの就寝が必要です。逆に血中濃度微分値がマイナスの時は、身体がストレスを感じ(交感神経の活動性が上昇)動悸などの不快感が生じますので、その時間は寝て過ごすのが無難です。

バブルの時代は給料が上昇することが多く、日本人全体の幸せ微分値は高かったと思いますが、ここ20年は下図のように給料所得者を中心に給料が下がることが多く、幸せ微分値はマイナスの時が多かったように感じます。給料が幸せのバロメーターだとすると、この20年は「不幸せ」ばかりということになってしまいます。

1997年ころがピークです

幸せの基準を経済面に置くと、「欲が欲を産む」状態になり見苦しい状況になるので、過去の先人の知恵にならいに精神の豊かさを追求することに重点を置くと良いのかもしれません。

中国古典の菜根譚には、「世俗の人は、心が満足することを楽しみとするので、楽しみを求める心のためにかえって苦しくなる。道に達した人は苦しみに打ち勝つことを楽しみとするので、苦しみのお蔭で楽しみを手に入れる。」とあります。人間の本質と心の健康を両立させる考え方で、とても興味深いです。